永眠

2012年6月 5日 (火)

スーパームーンの日に

 ご無沙汰しております、シナモン母でございます。

 今夜も月と地球の距離が近い「スーパームーン」だそうですが、先月のスーパームーンの日、5月5日の朝に、あこやちゃんの夫のくるみちゃんがこの世を去りました。

 くるみちゃんの血縁にあたるコを引き取ってくださったかたなどにはご連絡したのですが、どうにもブログに書く気持ちになれず、今日まで延ばし延ばしにしてしまいました。すみません。
 メールアドレスが変わってしまっていて、ご連絡がつかなかったかたもいらしたので、ここで改めてお知らせいたします。
 残念なのは、くるみちゃんとチャイちゃんとをくださった「姫路のおかーさん」のメールアドレスが変わっていて、ご連絡ができなかったことです。長いことメールを出していなかったのですが、ヤフーBBのアドレスだったので、きっとプロバイダか回線を替えてしまわれたのでしょうね…。うう、ごめんなさい。

 あこやちゃんのときもそうでしたが、くるみちゃんのときも、休日にもかかわらずイヤな予感がして早くに目が覚めました。

 前の日までは、ケージから出せ出せと要求し、出してやるとまっすぐにざくろとりらちゃんのケージに飛んでいき、ケージの上からぎゃるぎゃると喧嘩を売るほどにゲンキでした。

 あこやちゃんが死んでから、くるみちゃんの「時間外出せ出せ」コールがけっこう激しく、出してやるとざくろたちのケージの上に直行、ということがよくありました。
 ざくろとりらちゃんが、あこやちゃんの両親ということで「あこちゃん来てない?!」と言いたいのか、はたまた「次のあこちゃんを早く産め」とでも言いたいのか、とにかくあまりにも頻度が高いので、見ていてどうにも不憫でした。

 換羽が始まったようで、少しゲンキがないかなあ…と思う程度で、あまり気にしていなかったのですが、朝見ると、くるみちゃんは餌入れの下、ケージの底にしゃがみこんでいました。
 慌てて保温し、自販機にスポーツドリンクを買いに走り、いつも行く獣医さんが祭日休みなので、ネットで鳥を診られる獣医さんを探し、診療が始まる時間に電話をして、出かける前にもう一度水分と糖分の補給を…と思ってキャリーケージから出すと、すでにこと切れていたので、獣医さんにまた電話をして、お弔いをいたしました。

 最初にスポーツドリンクを飲ませたあとは、キャリーケージの中にある止まり木に止まろうとする程度の力はあったのですが…。

 誰よりも、誰よりも美しかったくるみちゃん。
 くるみちゃん、チャイちゃん、ざくろさんの、わが家に最初にやってきた、いわば「オリジナル3」は、どのコが死んでも「あのコがいちばんいいコだったのにね」ということになるだろう、としばしば夫と話していたのですが、本当にくるみちゃんは、わが家でいちばん男前で、ニンゲンにも文鳥にもまんべんなく愛想を振りまくみごとなホストぶりだったくるみちゃんを失って、本当に辛い日々を送っています。

 ウチでいちばん頑固だったのもくるみちゃんで、欲しいものがあれば、要求が通るまでずっと待ち続ける(ギャンギャン騒いで要求を通そうとせず、機会が訪れるまでずっと待ち続けるタイプでした)ようなコだったので、あこやちゃんに再会できる唯一の方法を悟ってしまったような気すらしています。

 しかし正直なところ、あこやちゃんが死んでからというもの、ずっとあこやちゃんを探し続けているのを見るだけでこちらも落ち込んでしまうので、その辛さから解放された、という気持ちもなくはないです。後添えをもらったとしても、あこやちゃんほどカワイイはずもなく、くるみちゃんの気が紛れるはずはない、と確信できるような日々でしたから、悲しいなかにも、
「ああ、ついに自分の要求を通したね」
という、諦めに似た感情もありました。

 あこやちゃんのときとは違い、白いばらや紅いばら、白いライラックにすずらん…と、美しいくるみちゃんにふさわしい、お花でいっぱいのお棺になりました。あこやちゃんの隣に埋葬し、上にはクレマチス「天使の首飾り」の苗を植えました。
 まだくちばしも、アイリングですら赤い、美しい姿でしたが、今はまだデジカメのメモリカードからデータを出す気力もありませんし、いくらきれいだと言っても、あこやちゃんに続いて死に姿ばかりアップするのも気がひけて…。

 そういえば、あこやちゃんが死んでしばらく経ったころ、メールが届きました。
 内容は、ジャクボーさんのBBSに同じハンドルで同様の投稿があったので、そちらを参照していただければと思います。

「卵管脱」という呼び方については、わたくし自身も、
「卵管はもっと奥だろうから、これは脱腸というか総排泄口脱というか…だなあ」
とは思っていたのですが、まあ世間で通っている呼び方が適当であろう、という判断のもとにそう書いただけのことですし、呼び方が変わったところであこやちゃんが帰ってくるわけでなし、あこやちゃんを失ったわたくしにはどちらでもたいした問題ではありませんでした。

 そして、あこやちゃんの予後不良については、ニンゲンの事情によって、見つけてから獣医さんに連れていくまでに時間が空いたこと、あこやちゃんが並外れた力持ちで、総排泄管というかなんというか…をかなりつつき出して壊死させてしまったこと、このわたくしのミスジャッジと、あこやちゃんという個体の特性を抜きにしては考えられないと思います。

 また、わたくしがかかりつけにしている獣医さんは基本的に犬猫がメインのところですが、そのう検査ができる程度のところで、かつ車で20分ぐらいで行けるということで、そこに行くことに決めています。

「横浜小鳥の病院」では、総排泄口から出た紐状のものは「卵管にできたポリープ」という判断だそうで、メールをくださったかたは、ご自分の文鳥が同様の症状になったとき、獣医さんに糸で縛って切除してもらい、文鳥さんは今もゲンキである、ということでした(ジャクボーさんのBBSでは「某小鳥の病院」と書かれていますが、たしかいただいたメールには、そのかたが処置をしてもらったのも「横浜小鳥の病院」と書かれていた記憶があります。が、今もそのメールを再び開くところまで気力が回復しておりませんので、記憶違いでしたらすみません)。

 このかたが、なにを啓蒙したいのかはよくわかりません。「卵管脱」という呼び方を「総排泄口脱」と改めたいのか、卵管脱だか卵管ポリープ脱だかを糸で縛って切除する技術がある獣医さんに行けないような田舎に住む人間は小鳥を飼う資格がないと言いたいのか、そういう田舎で飼われた文鳥さんなら死んでしまっても仕方がないと言いたいのか、ウチのあこやちゃんと同じ症状だったのに、お宅は都会住まいで小鳥さんが助かってよかったですねと言ってほしいのか…。

 記憶違いでなければ「ご参考まで」的な言葉で結ばれていたはずですが、次にわが家の女の子文鳥に同じことが起こったら、できる限り早くかかりつけの、またはくるみちゃんのときに連絡した獣医さんに連れていくしかありませんし、あこやちゃんのときですら、そのときわたくしができるかぎりのことはした、と思っています。
 強いていえば、獣医さんで処置した日の夜、くるみちゃんと一緒につぼ巣に入ったあこやちゃんを引きずり出して、別のケージで保温して、寝ずに看病すべきだったか…などと思わなくもないですが、それで結果が変わらなかったときには後悔してもしきれない…という判断でした。

 そもそも、このブログを読んでくださっているかたならば、わたくしが医者の娘でありながら「ニンゲンさまの医学も医者も信じない、いわんや小鳥の医学をや」という経験をしていることはご存じでしょう。
 どんな権威をもってしても、最先端の医学なんて信じるに値しない、ということは、現代の常識であれば到底受け入れがたいロボトミーの手術を最初に成功させたエガス・モニスがノーベル生理学・医学賞を受賞していることでも明らかです。

 というわけで、もしかするとよかれと思ってくださったメールかもしれませんが、ただひたすらわたくしを落ち込ませるしかない情報を提供されただけでした。まあ実際は「啓蒙したい、知識をひけらかしたい」というところだったに違いない、と思う程度にしか立ち直っておりません、わたくし。
 啓蒙もけっこうですが、他人の痛みに鈍感では逆効果でしかない、というお話でした。ちゃんちゃん。

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2011年11月13日 (日)

あこやちゃんが永眠いたしました

今朝、あこやちゃんが卵管脱の後遺症により永眠いたしました。
たった4年と半の生涯でしたが、大変に器量よしの女の子で、くるみちゃんというよき伴侶を得て、たくさんの子孫を残してくれました。
朝6時すぎ、ケージの敷き紙の上に倒れているのを拾い上げたときはまだほんのりと温かく、くちばしの色もまだ赤みがありましたが、すでにこと切れておりました。

1ヶ月ほど前に、総排泄口から赤黒い糸のようなものがぶら下がっていたのですが、しばらく経って見てみるとなくなっており、あこやちゃん自身も元気そのものだったので、見間違えかごく軽い症状で自然治癒したのだと思っておりました。

が、2日前の夕方4時ごろ、自分でお尻のほうが気になるらしく、つつきまわして大出血しているのに気付きました。
慌てて獣医さんに連れて行き、脱出しているところを鉗子と綿棒で押し込んでもとに戻していただきました。

帰宅してからは保温につとめ、昨日は、くちばしやアイリングの色が悪くしんどそうにしていましたが、好物の青菜も食べ、徐々に貧血が治れば…と思っていたのですが。

これまで、産卵にまつわるトラブルにはまったく縁がなかったのですが、やはり女の子文鳥さんは大変です。

なるべく好きなように生活させており、くるみちゃんとは美男美女のカップルとしてたくさんの雛を孵し、コドモたちは日本全国で可愛がっていただいておりますので、
「ああしてやればよかった、こうしてやればよかった」
という後悔があまりないのがせめてもの救いです。

亡骸は、家の中のちゅちゅたちの声が聞こえる庭の白いサルスベリの木の下に埋めました。上には小さなクリスマスローズの苗を目印に植えました。

あこちゃんの黄色い足環だけ外して形見にし、ちょうどお花の少ない時期で申し訳なかったのですが、アイスバーグという白いばらと、ウィルヘルムという紅色のばらの実をふたつ、三途の川の渡し賃がいるのかどうかわかりませんが500円玉ひとつと、道中、おなかが空かないようにペレットを2つまみほど(シードは芽を出しそうなので…)、つぼ巣から取った卵たち(無精卵でした)も一緒に入れました。

まだ悲しい感情があまり湧いてこないので、今のうちにご報告だけさせていただきます。


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