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2012年7月27日 (金)

恋する吟遊詩人の憂鬱 3

2007年3月 1日 (木)

りらちゃんがウチに来て2週間。
ちらちらとりらちゃんの姿を見せつつ数日、ざくろの住むワンルーム(1羽用手乗りケージ)とりらちゃんの住む2羽用ケージを並べて1週間。

おかーちゃんが顔から血を流しながら連れて帰った大事なヨメ(笑)だというのに、ざくろは一緒に放鳥したり、同じケージに入れたりすると、すきあらばりら ちゃんをつつこうとする。実際は、気配を感じたりらちゃんが、さっと飛んで逃げるので、お互い血を見るようなことはないのだが(何度も言うけど、おかー ちゃんは血ぃ出たよ…)、いつまでたってもラブラブにはほど遠い。これだったらウチにいるゲイ文鳥たちの方がよっぽどラブラブである(泣)。

ちなみに、放鳥するときは基本的にウチにもともといた男子寮の面々とりらちゃん、つまりは男3羽に女1羽というメンバーである。普通なら、我も我もと女の子に群がり、取り合いで大喧嘩など起こりそうなものだけれど、我が家に限ってその心配はない。

そもそも、姫路兄弟の弟のチャイちゃんは「ままちゅん命! ままちゅんは早くチャイちゃんの卵を生みなさい!」というヤツだし、兄のくるみちゃんは結局のところナルシストである。

ざくろさんのお嫁さんとはいえ多少馴染んでくると、ナルシストながら社交性もあるくるみちゃんが、ご挨拶程度にりらちゃんに歌ってあげようとしたり、そんなときばかり愛妻家ぶるざくろさんが「ざくろの奥さんになにするですか!」とぎゃるる合戦になったり…。
そうなると、わが家の風紀委員のチャイちゃんが、
「この家でそんないかがわしいことは許さないのね~!」
とばかりに空中から「チャイキック」を繰り出し、くるみちゃんとざくろさんは2羽まとめてふっとばされることになる。

チャイちゃんは雛のころから、体は小さいけれどすばしこくて、背後に駆け寄って一発必殺キックをかますのが得意技だったけれど、どんどん磨きがかかってきて、今では百発百中のそれはそれは精度の高い蹴りを入れるステキ文鳥になったのだ。

そんなこんなで大混乱のうちに放鳥を終え、ざくろとりらちゃんだけ残して皆をケージに返すのだけれど、他の男子の目が気になるのか、せっかくの機会なのにラブラブになることがなくて、少々焦るわたくし。なにしろ血ぃ流しましたから。大事なことなので3回言いました(違)。

「いじめる方が慣れていない環境に置くとよい」という話があったので、なるほどと思ってざくろのケージを寝室に置いたのだけれど、ただひたすら緊張するだ けでこれといった効果はないようだった。ざくろのケージはりらちゃんのケージよりも丈が短いので、止まり木の高さが同じになるように下に菓子箱をかまして (これをわが家では「ざくろのシークレットブーツ」と呼ぶ)、ようやくケージごしに寄り添うようになったのだ。

しかし、そこからが発展しない。
タイトルにある「吟遊詩人」という言葉、成り立ちがいろいろで、それを表す言葉もいろいろなのだろうけれど「Bird」とも言うらしい…「らしい」というのは、わたしの持っている中型の英和辞典に載っていないし、「バード、吟遊詩人」でググってもRPGやカードゲームばかりがヒットするのだ。
その昔、オンラインRPGをヨーロッパサーバーでやっていたころ、オーストリア人と世間話をしていて「職業はなんだ?」と聞かれたので「バードテイマーメイジだ」と答えると「テイマーとメイジはわかるけど…バードって?」と聞き返された。日本では当たり前に通じていたので説明に困ったけれど「音楽のスキルと、それに付随した…煽動のスキルとかを持っている人をバードって日本では言うんだけど…」と答えると、「へー、そうなんだ」という感じだったので、英語では一般的ではないのかなあ。

ま、そんなこんなで、鳥といえば生まれながらの吟遊詩人のはずなのに、とんとお歌が出てこないざくろさんである。ごくまれに、目を離しているときにお歌のかけらが聞こえてきて「あれっ? 今、歌った?」と見に行くと、ざくろはつぼ巣から首だけ出していて、りらちゃんは一心不乱に餌を食べている、というのがいつものパターン。
「ざくろさん、りらちゃんに餌ぐらい食べさせてやんなさいよ。いつもいつもあんたのこと気にして生きていくわけにはいかないのよ、りらちゃんも…」
と、身勝手なざくろさんに軽く説教。

1日のうちの午後の数時間、同じケージで過ごさせるようになって数日、寝る時間間際にざくろをもとのワンルームのケージに戻すと、またケージごしに寄り添う2羽。同じケージのときは絶対にこんな距離にはならないのに…。
そして、りらちゃんが、ケージごしなのがもどかしいと言わんばかりに「きゅーんきゅーん」と甘え鳴きをしていて、
「…同じケージだとあんな逃げ回るのに、結局ざくろのことが好きなのね…。乙女心はわからんわ…」
と、同じケージで寝かせることにした。

夜、こっそり見てみると、りらちゃんはボレー粉入れに止まり、ざくろは止まり木で、数センチ開けて向かい合って寝ている。これを仲良くなりつつあると見るべきか、それとも警戒心バリバリなのか、ペアを飼ったことがないわたしには判断がつかないのだ(泣)。

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