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2012年7月23日 (月)

恋する吟遊詩人の憂鬱 1

2007.02.23

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これがざくろのお嫁さんの「りらちゃん」。
性格は…おとなしいというか超ビビりというか。
わが家の文鳥ズもかなりのビビり揃いではあるけれど、おとなしくはない。単なる内弁慶タイプだ。

チクロを里子に出し、りらちゃんを連れて帰る前、ざくろに、
「ざくろのお嫁さんを連れて帰るからね」と言ったら、すっかり舞い上がって、そのひとことだけで歌うは踊るは餌をえぐえぐ戻すは、気が早いなんてもんじゃなかった。

顔半分血まみれで帰宅し、顔を洗ってようやく正気に戻り、小さいケージのまま「りらちゃん」のお披露目をする。
男子寮の面々は、みんな突然の美女登場に固まりまくっているようす。まあ想定内だけれど。

翌朝の放鳥時間に、ものは試しとりらちゃんも加えてみた。本当はもっと環境に慣れてからの方がよいのだろうけれど、20畳overのLDKだから、逃げようと思えばどこへでも逃げられるだろうと思って。

スペースばかり広い部屋で、リビング部分にあるのは6人がけの大きなダイニングテーブルと、ケージのある棚ぐらいで、文鳥ズは普段その2箇所を行ったり来たりして遊んでいる。地面に下りる癖をつけて、踏み潰すような事故が起こるのはイヤなので、テーブルには白いビーチタオルを広げ、テーブルの上はタオルを敷いてある部分以外で遊んではいけない、という暗黙の了解が定着している。
台所部分は、放鳥のときに料理をすることはないので、いいといえばいいのだけれど、調理器具やなんやも安全とは言えないし、人間様の衛生問題のためにも「入っちゃダメエリア」になっている。
ただ、彼らの餌のシードも野菜も冷蔵庫に入っているし、餌の交換やひとやすみのために「ままちゅん」ことわたくしが冷蔵庫とオーブンの間のスペースに置いた椅子に座っていることもある。そんなときは、ぶ~んと飛んできて旋回し、頭の上に着地して「ねえねえ、ごはんまだ?」とか「そんなとこに隠れてないで遊んでよぅ」などと言われたりもする。

テーブルには、買ってきたままの豆苗、大塚の大豆飲料「スゴイダイズ」を入れたお皿、ティッシュ玉が用意され、100年ほど前の中国アンティークの食卓用椅子の背もたれには、汚れ防止と滑り止めのためにタオルをかけて洗濯ばさみで留めてある。この背もたれが、お歌と踊りのステージになることが多い。

それにしても、男子校にいきなり美少女の転校生、というような雰囲気で、みな騒然としつつも固まっている。転校生はみながなぜ挙動不審なのか理解できない、といった顔で椅子の背もたれに止まっている。

そこへ、気力を振り絞ったざくろさんが飛び移った。
背もたれの端から、頭を低くして足元のタオルをかじったり、ぴょんぴょんとダンスをしながらりらちゃんに近づいていく。りらちゃんもまんざらでもなさそうな感じ。
そして歌いながらりらちゃんの真横まで行って、お歌が終わると乗っかってババババッ!

まるで教科書通りの展開でびっくりしてしまった。なにしろ、ウチの文鳥ズの中でもとりわけ教科書通りに行かないざくろさんが、文句のつけようがないお歌とダンスとバババ!ができるとは…。

すっかりざくろさんのことが気に入った様子のりらちゃん、ざくろの行くところ行くところへついて回るのだけれど、なぜかざくろはそれが気に入らないらしく、ついてこられるたびに「ぎゃるる」と威嚇したり、足を狙ってつついたり…ああ、もう、意味がわかりません(泣)。

そんなに疲れないうちに…と、小1時間ほど遊ばせたあとは、みんなをケージに帰らせる。わが家の文鳥ズは、わりとおりこうさんにケージに戻っていくのだけれど、半手乗り状態、しかもほぼ初対面のりらちゃんをケージに戻すのは大変だった。
「これだけ追い回したら嫌われる~」と思いつつもなかなか捕まえられずに苦労した。

なんとかりらちゃんをケージに戻し、ほかの男の子たちと隔離するためもあって、2階の寝室の窓辺でざくろのケージとりらちゃんのケージを並べて置くことにした。
するといきなり、お互いのケージの止まり木の相手に一番近いところに止まってちゅんちゅん鳴きかわしたりしている。りらちゃん、美人なのにざくろが好きなの?(汗)。

唯一気になるのは、ざくろの声が「ちゅっ、ちゅっ」と言うばかりでお歌になっていないこと。当然ダンスもなし。声を聞くと、お歌の前の発声練習のようにも思えるけれど、いつまで経っても歌らしい歌にはならない。
初対面の女の子とケージを並べられ、普段はめったに入らない部屋にいて、お歌やダンスを忘れるほど緊張しているんだろうなあ…とちょっとざくろに同情した。

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